海外での日本食ブームが言われて久しいわけですが、日本国内では相変わらずフレンチやイタリアンへの憧れが強いように思います。
この海外での日本食ブーム、健康指向の高まりが追い風となっているようですが、外国人の方にとって、当の日本人が伝統的な日本食をあまり食べない、知らなくなっていく状況というのはどんな感想を持つのでしょうか。自国の歴史・文化というものはその人のアイデンティティを構成する重要な要素であり、いくら英語を幼児期から熱心に教育し、日常会話に不自由しなくなったとして、一体何について会話し、コミュニケートするというのでしょうか。日本人である以上、外国人の方からして最も興味を持たれるのは、「日本の文化とは、伝統とは。」といったことではないでしょうか。日本の食文化が海外でブームになっているということは、そういった話題も勿論大きなウェートを占めるでしょう。
私自身もえらそうなことは言えません。しかしながら、海外からも賞賛を受ける日本食の伝統・文化というものを繋げていくために、何かしら力を発揮したいと思っています。
多少なりとも具体的に言うならば、この西土佐地域には、日本の文化・伝統に根ざした「昔の生活」を知るお年寄り達が沢山いて、その人たちの持つ技・知恵を伝えていきたい、伝えていく仕組み・役割を「ちから」に持たせたいと考えています。
英会話の能力も「伝えるため」の1つのツールと考えれば、もしかすると英会話の「え」の字も分からない、田舎のお年寄りの方が「伝えるためのメッセージ」は沢山持っているんじゃないかなと思うのです。日本食のブームから、その日本食を生み出した日本の伝統や文化に興味を持ってもらい、より深い意味での「交流」というものをこの四万十川の周辺で作り出していけたら素敵だなと思います。
何でこんなことを考えたかというと、インターネットで「牛丼の値下げ競争激化」みたいなニュースを見たからです。ちょっと突拍子もないですね(笑。
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- 2010/09/06(月) 17:55:44|
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